パーソナルネットが求める人物像は?
「何をした」ではなく
「どう向き合い、考えた」が大切
面接に関して言うと、自分が伝えたいコト・モノを「どう伝えてくれるか」を重視しています。よくいろいろな経験やスキルをアピールしてくださる求職者の方に出会うのですが、それ自体がすごいかどうかよりも、その伝え方に私は注目しています。面接は対話の場と捉えているので、その対話が楽しければお互いにとって有意義な時間となります。こうしたコミュニケーション能力は私たちの業務に大きく関わることで、お客様に提案するスマホやプランについて、カタログでは伝えきれない魅力や便利さがどれだけ伝わるかは、私たちの話術にかかっています。もちろんこのような話す力を充分に身につけている方は少ないので、スムーズじゃなくても「キャッチーな言葉が使える」、「ひとつのキーワードに沿って話せる」等、これからの可能性に期待できそうな方に出会いたいと思っています。
確かに学生のみなさんは準備していたことについてはある程度話せるのですが、「なぜそう思ったのか?」、「その想いはどこから生まれたのか?」まで掘り下げて考えている方は限られています。入社して成長していくためには自己分析をすることが大事なので、面接ではしっかり自分と向き合っているかを見るようにしています。
もうひとつ重要な要素は「変化を受け入れ、楽しむ」こと。携帯電話業界は、プランや機種、受付ルール等が目まぐるしく変わるため、変化に対して柔軟に対応する姿勢が不可欠です。決まった内容の仕事をやり続けるというワークスタイルもありますが、当社はそれとは正反対なので、変化を楽しめるかどうかはマッチングのうえでとても大切です。
私たちの業界では、昨日までのスタンダードが、今日には過去のものになっているケースも少なくありません。しかし、それは携帯キャリアが考え抜いた結果で、必ず意図があります。私たちの仕事は、お客様に機種やプランについて分かりやすく説明し、魅力的に提案すること。そういう意味でも、広い視野で物ごとを捉える姿勢は重要です。
求める人物像としてもうひとつ挙げたいのが、「人や会社に関心を持つ人」。当社は「全員主役」という言葉をスローガンに掲げています。これは、各々がスタンドプレーをするのではなく、一緒に仕事をする仲間と協調し、すべての社員が自分の能力と個性を発揮することを意味しています。こうした環境を実現させるためには、一人ひとりがまわりに関心を持つ必要がある。先ほどの話につなげると、関心を持つことが広い視野を持つはじめの一歩になるんです。
この姿勢は接客にも当てはまります。例えば、iPhoneの最新機種を購入したいというお客様が来店されたとします。普通は「何色にしますか?」、「容量はどうしますか?」と聞いてしまいますが、お客様に関心があれば「なぜ、このお客様は最新機種を希望されているのか?」という理由を知りたくなるはずです。そして理由を確認すれば、もっとお客様のニーズに合った機種を提案できるかもしれない。このように接客の質が変わるんです。学生のみなさんには、自分と関わりのある人やモノに対して関心を持つように心がけてほしいですね。
そう、興味の幅を広くすることが大切。当社を志望してくださる学生の方々は、「接客業が好き」、「携帯電話に興味がある」という方が大半です。こうした思いがあるのは良いけれど、働きはじめたらひとつの物事だけに関心を持つのではなく、いろいろな魅力を結びづけることが重要です。何を・どのように結びつけるかは自由で、それが仕事の醍醐味でもあると思います。